豊川市出身の俳優で「とよかわ広報大使」の渡辺いっけいさん(62)が5日、豊川署の一日署長を務めた。寸劇を交えて、自転車の交通安全や防犯意識の向上を訴えた。
商業施設「イオンモール豊川」で委嘱式があり、伊東宏政署長が「安心安全な街づくりには市民の協力が必要だ。郷土愛あふれる渡辺署長とともに、交通安全を考える機会にしていきましょう」とあいさつ。
委嘱状を受け取った渡辺さんは力強く敬礼。「制服を着ると気持ちが引き締まるし、皆さんの顔がはっきりと見える気がする。署員が市民一人ひとりとコミュニケーションを取っている姿が制服に宿っている証し」と気を引き締めた。
自転車の交通ルールを渡辺さんと署員は寸劇で解説した。酒気帯び運転の疑いがある男を呼び止め「3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金だ」と警告。さらに来年4月から始まる自転車の反則通告(青切符)について、「ながら運転や二人乗りなども反則金の対象となる」と述べた。その後、刃物を持った暴漢が渡辺さんらを襲う演出もあり、元剣道部の渡辺さんらは堂々とした剣さばきをみせた。「警察官役をやったことがあるが、いざ凶器を出されると怖い」と苦笑していた。
最後に、観覧者に啓発チラシなどを一人ひとりに配ったり、写真撮影に応じたりした。渡辺さんは「交通安全、防犯は警察に任せっぱなしにするのではなく、自分が気をつける意識が重要。いざという時に警察官とは仲良くなるのは良いことだと感じた」など語った。
屋外の啓発イベントでは、スーパーカーや消防車などの「はたらく車」が並び、親子連れでにぎわった。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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