「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」(11月15日開幕)をPRするため、ラッピングされた2台のキャラバンカーが全国を回っている。三重から静岡への引き継ぎ式が15日夜、豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」で開かれた。
デフリンピックは、デフ(Deaf、耳がきこえない)アスリートのための国際的なスポーツ大会。1924年にフランス・パリで第1回が開催され、4年ごとに開かれている。「東京2025デフリンピック」は100周年の節目となる。日本では初開催。世界70~80カ国・地域から選手約3000人を含む約6000人が参加。26日までの12日間、東京、福島、静岡の計19会場で21競技を予定している。
キャラバンカーは大会を盛り上げようと各地を巡回中。6月に、1台は岩手県から、もう1台は大分県から東京に向けて出発した。愛知県には9月17~20日に、岩手県からの車が訪れている。
今回、三重から静岡に引き継ぎされるにあたり、中間地点として豊橋の「さくらピア」が会場に決まった。豊橋市内の聴覚障害者や手話通訳者、湖西市の聴覚障害者らが同館に集まり、「豊橋 来てくれてありがとう」などと書かれたプラカードを掲げてキャラバンカーを歓迎した。
館内でのセレモニーでは、三重県聴覚障害者協会の山本喜秀事務局長が「あっという間だった。終わると寂しい」と走行の感想を語り、「大切に使ってください」と鍵を引き渡した。静岡県聴覚障害者協会の小倉健太郎事務局長は「一生懸命PRしていきたい」と意気込み、走行ルートを発表した。豊橋市障害福祉課や豊橋市聴覚障害者協会からの激励メッセージも伝えられた。
出発までの2時間弱の間、館内ではデフリンピックの金メダルのレプリカが披露された。9月の愛知キャラバンでは豊橋に立ち寄らなかったこともあり、多くの人が車の写真を撮っていた。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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