任期満了に伴う新城市長選と市議選が19日、告示された。市長選は届け出順に、新人で前市議のカークランド陽子氏(51)と、現職の下江洋行氏(60)の2氏が立候補した。まちの活性化策が争点となる。市議選(定数18)には19人が届け出た。カークランド氏は市議を自動失職した。投票日は26日。18日現在の選挙人名簿登録者数は3万5662人(男1万7653人、女1万8009人)。
カークランド陣営は午前9時から西新町の事務所で出陣式。30人が集まった。
カークランド氏は「市議として活動した中で多くの人から市長になってほしいという声をいただいた。やらなかったことで後悔したくない思いで、この大きな決断をした」と述べた。続いて「大きな企業や団体などのバックも一切なく、草の根の活動で進めます。市民みんなで力を合わせて、知恵を出し合っていけば、きっとできる。どうか皆様のお力を私に貸してください」と呼び掛けた。
政策では、事業仕分けなどの行財政改革▽山村留学や空き家を活用した移住施策▽有機農業の推進▽外国人住民への日本語教育提供―などを掲げる。
有機農業実践者の松澤政満さん、今期で引退する山口洋一市議が応援演説した。
下江陣営は屋敷の最勝院で出陣式。峰野修県議や地元の国会議員、東三河の首長ら100人が駆けつけた。
下江氏は1期目の4年間で住民や団体と約80回対話を続けたこと、マニフェストの8割以上を達成した実績を説明。2期目に向けて、産業基盤の強化と経済対策のために次なる企業用地開発▽中心核の人口密度を保つために官民連携で協議▽市内の自然資源を生かした交流活動の推進-の三つを挙げ、「積極的に取り組んでいきたい」と述べた。
さらに静岡県西部も含めた近隣自治体と連携して幹線道路や橋、治山など社会基盤整備の推進の必要性を解いた。そして「次の4年間もしっかりと仕事を任せていただけるよう、背中を押してください」と訴えた。
市議選には19人が立候補した。内訳は現職14、新人5。党派別では無所属15、共産2、公明1、国民民主1。市長選出馬でカークランド氏は自動失職した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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