蒲郡市豊岡町の寝具メーカー「伴装」と都内の機能性寝具企画販売「マクフライ・ジャパン・トレイディング(MJT)」は、ラジウム温泉の癒やしを取り入れた新製品「温泉ヒーリングブランケット」を開発した。東三河在住、在勤、在学の20~50代の女性アドバイザー5人が協力した。昨年7月から参画する県の「東三河フェムテック産業推進事業」の一環。29日から専用サイトで先行予約販売を始める。
事業は、人口減少が進む東三河地域で、若年女性の進学や就職に伴う首都圏などへの転出が多いことを受け、県が「フェムテック」を産業として推進し、地元の雇用促進などにつなげる目的で昨年度から始まった。
両者は連携し、旅先や自宅でも温泉の効力が体験でき、リラックスした状態で熟睡できる商品として、すでに高い湯治効果のある「ラジウム鉱石」を使った持ち運び可能な敷パッドを製造販売している。「伴装」社長の伴紘太さんと「MJT」代表社員の加藤翔さんが、寝具の購入機会が多い女性消費者からの意見を求める中で蒲郡商工会議所から事業の紹介を受けたことが開発へとつながった。
昨年7月から、伴さんと加藤さんはアドバイザーに豊橋市の永田香代さんらを迎え、ワークショップを通して商品アイデアを出し合った。その中で、女性特有の冷えをはじめ、仕事や子育て、家事などに追われ、自分の時間が取れず体力的、精神的に疲れ、ストレスを蓄積させている点に着目した。
「ラジウム鉱石」が持つ温泉の癒やしと温もりを活用し、「温泉に包まれるように心身がふんわりと緩む感覚を」と羽織るだけで使えるブランケット作りに取りかかった。縫い方などの試行錯誤を重ねて今年8月に完成させた。
「温泉ヒーリングブランケット」は「がんばる女性に『何もしないご褒美』を」がコンセプト。粉末状にしたラジウム鉱石を、ブランケットの柔らかさを損なわないよう内側に取り入れた。生地には冬面として三河産の起毛綿100%、夏面として国産のサテン綿100%を使い、季節や気分で使い分けるリバーシブル仕様となっている。
重さは600㌘で抱きしめられるような安心感と心地よさを求めた。持ち運べるよう、幅80㌢、長さ135㌢のハーフサイズにしたほか、ネットに入れて洗濯機で洗える。また、特別色のモカやロータスピンクをはじめ、アイボリーとストーングレーなど全7色を用意した。
価格は1万8700円(特別色は追加1000円)。一般販売は来年2月を予定している。特別価格の先行予約販売は11月9日まで。今月29~31日は4000円引きで、11月1~5日は3500円引き、同6~9日は3000円引きとなる。いずれも来年1月末までに製品を届ける。
伴さんと加藤さんは「忙しい女性に癒やしを提供したい」と話した。永田さんは「仕事や子育てで大変な生活の中でも、自分の心や体のケアができる1枚です」とPRした。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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