豊橋市在住のホラー作家の藤白圭さんが28日、市立磯辺小学校で講演した。
第1部は小学1~2年が対象。妖怪を題材に日常の教訓を学んだ。例えば、「人面犬」と尾が二つに分かれた「猫又」の画像を見せ、児童に「どっちが怖い?」と尋ねた。「人面犬」の意見が多かったが、藤白さんは「次々と襲う猫又の話が残されている。かわいい動物でもかみつくことがあるので、見た目にだまされないで」と話した。
第2部は小学3~6年を対象に、苦労話や小説家の魅力を語った。デビュー前、小説投稿サイトの新人賞に応募するが落選。「夢を諦めたくなかった」と2015年に始めたのが、SNSへの短編小説の投稿だった。毎日やり続けて2018年に「意味が分かると怖い話」でデビュー。「意味怖」シリーズは累計40万部の人気作となった。
藤白さんは「待っているだけでは仕事は来ない。出版社の目に留まるように企画書を作って送ったり、作家仲間との交流会に参加したり、さまざまな積み重ねが今につながっている」と話した。「自分の作った物語が書店に並び、多くの人に読んでもらえるのが魅力で、やりたいことが次々と生まれる仕事だ」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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