今年の選挙と政治をテーマにしたトークセッションが6日、豊橋市呉服町の豊川堂本店で開かれた。全国各地の選挙を取材するフリーライターの畠山理仁さんと宮原ジェフリーさんが、取材で見聞きした裏話を交えて振り返った。
畠山さんは「選挙を知るには選挙事務所を訪ねてほしい。リーフレットをもらう目的なら入りやすい。懐に入るには対立候補の話題を持ち掛けるのもいい」などと関心を持つきっかけづくりの大切さを説いた。
宮原さんは東京都青ケ島村議選の取材体験を披露した。当確ラインが15票といわれ、狭く濃い人間関係が与える選挙戦について説明。「ある候補を支持した島民が、対立候補の陣営関係者から夜、小船で連れ出され、説得を受けた」などと都市部にはない選挙のエピソードを語った。
今年の選挙で感じた点について畠山さんは「デマや排外主義的な言動が特徴的だった。特定の政策に反対を掲げる候補が目立った」と分析。そのうえで「SNS型でのマーケティング手法から『これを唱えておけば得票できる』と戦略的に動いて当選する人も多かった」とした。
SNSの無料記事やショート動画など、あふれる情報の波を受けながら有権者として的確に判断する方法として「肝心なのは自分の経験と考えに基づき、はっきりとした軸を持っておくこと」と助言。さらに「単純化や分かりやすさを求め過ぎないことが大切だ」と情報への接し方について注意を呼び掛けた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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