豊橋中央高校出身でプロ野球「福岡ソフトバンクホークス」の谷川原健太捕手(28)が28~29日、湖西市の森ドームで自主トレに取り組んだ。「来季は100試合マスクをかぶりたい」と誓った。
プロ10年目の今季、3月28日の「千葉ロッテ」戦で、9番捕手として開幕スタメンをつかんだが、そこから3試合チームを勝利に導くことができず、打撃も無安打に終わった。「リードというよりも、テンパっている姿を表に出してしまった。自分のやるべきことができていなかった」と振り返った。4月7日に出場選手登録を抹消され、翌日に2軍に合流。「せっかく開幕スタメンに選んでもらったのに」と心が折れそうになった。
転機は合流初日、細川亨2軍バッテリーコーチからもらった「試合中に反省するな」というアドバイスだった。この言葉に「ハッとさせられた」という谷川原選手は、それから、細川コーチの指導の下、スローイングやブロッキングなど基礎技術を学び直したほか、「捕手としてのメンタル面も指導してもらった」と感謝する。6月20日に再昇格し、先発マスクも数試合かぶり、チームの優勝に貢献した。10月3日の「オリックス・バファローズ」戦で球団9500号の本塁打を放つなど、打撃でも存在感を示した。
森ドームでの自主トレでは、キャッチボールやトス打撃、ティー打撃で数時間汗を流した。「しばらく投げていなかったので、しっかりした体の使い方で投げることを意識した」といい、打撃についても「体の使い方を意識し、ボールに対して強いインパクトを持っていくことに重点的に取り組んだ」と説明した。
今季は対左投手に打率4割超えだったが、右投手には1割台。「右投手の場合、カットボールやスライダーなど体に入って来るボールを意識し過ぎて、打撃を難しくしていた」と反省する。右投手の球の軌道を意識し、ボールの内側にバットを当てるイメージで練習に励んでいる。自己最多の3本塁打を放ち、その要因として「トレーナーにメニューをつくってもらうようにした」と変化を挙げた。
来季の打撃のテーマは「質のいい打球」。「逆方向でも飛ぶように、体を使って強いインパクトを意識している。肩が先行しないように下半身を回していく部分を直したい」と2月のキャンプインまで調整を続ける。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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