豊橋信金と愛大が「旧渥美町エリア地域課題解決プロジェクト」

2026/03/26 00:00(公開)
免々田川で記念撮影する菊地ゼミの皆さんと豊橋信金職員(いずれも提供)
免々田川で記念撮影する菊地ゼミの皆さんと豊橋信金職員(いずれも提供)

「旅の始まりに買うお土産」という新機軸を発案

 豊橋信用金庫はこのほど、愛知大学地域政策学部と「あつみ編集舎」で連携して取り組んできた「田原市旧渥美町エリア地域課題解決プロジェクト」の最終プレゼンテーションを田原市福江町の複合施設「あつみの市レイ」で開いた。

 同プロジェクトは昨年10月に始動し、地元の大学生が若い感性で地域の活性化策を模索してきた。当日は愛大の菊地裕幸教授のゼミ生で2年生17人が、新商品のアイデアを披露した。

 人口減少や高齢化が進む旧渥美町で、いかにして地域活力を維持し、「関係人口」を創出するかが課題となっている。学生たちは半年間にわたり、計6回のフィールドワークを実施した。伊良湖岬灯台や日出の石門といった名所を巡り、特産品に触れ、地域の魅力を探した。また、プロジェクトの拠点となった「あつみの市レイ」を訪れ、運営を担うあつみ編集舎の担当者から、施設に込めた地域再生への熱い思いを直接聞き取るなど、多角的な視点から地域の現状と課題を分析した。

 豊橋信金事業支援部の職員が学生たちの「壁打ち相手」となり、日頃の業務で培った経営支援の知見を提供した。マーケティングの基礎からターゲット設定、さらにはプレゼンテーションの構成に至るまで、計3回にわたる対話を通じて学生たちのアイデアをブラッシュアップし、実社会で通用するビジネス視点を養ってきた。

 最終プレゼンで学生たちが打ち出したのは、従来のお土産の概念を覆す「旅の始まりに買うお土産」という新機軸だった。観光の最後に購入するものではなく、旅の序盤で手に取ることでその後の観光をより楽しんでもらうという視点から、「学生のおすすめ付き観光パンフレット」「撮影グッズとして活用できるパッケージ」、さらには環境に配慮したSDGs素材の採用などが次々と示された。

 「あつみの市レイ」は、かつて地域の商業の中心であったショッピングセンター「レイ」をあつみ編集舎が再生し、昨年2月に開業したばかりだ。スーパーや醸造所、ゲストハウスなどを備え、地域住民と外部の人々をつなぐ「ハブ」としての役割を期待されている。今回提案されたアイデアをもとに商品開発を進め、今年夏頃の販売開始を目指す方針が明らかにされた。

最終プレゼン
最終プレゼン
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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