「災害級の渇水」訴え特例引き出す 今枝氏が豊川用水緊急導水の舞台裏明かす

2026/03/29 00:00(公開)
今枝氏=東愛知新聞社で
今枝氏=東愛知新聞社で

 豊川水系の深刻な渇水を受け、天竜川と矢作川の両水系から異例の緊急導水が行われることが27日に決まった。デジタル副大臣兼内閣府副大臣の今枝宗一郎衆院議員は同日、東愛知新聞社を訪れ、今回の決定の舞台裏を紹介した。政府や関係各所への働きかけにより、「災害級」の渇水への特例措置が講じられたのだという。

 

 天竜川水系の佐久間ダムからの導水は、本来なら5月6日から9月20日までに限定されている。現在は期間外であることに加え、天竜川自体も20%の節水を実施中という極めて厳しい条件下にあった。しかし、このままでは宇連ダムに続き大島ダムも枯渇し、断水が避けられないとの危機感から、「政府関係省庁や現地の漁協などの理解を得て、特例が認められた」と話した。電力事情も厳しい中、佐久間ダムでは発電用の放流量を毎秒85㌧から60トンに絞り、貯水を優先するという異例の協力も得られたという。

 

 一方、矢作川水系と結ぶ幸田蒲郡線も、本来は災害時専用の路線で、地震や浄水場の事故などに備えたものだ。だが、今回の渇水を「災害級」と解釈することで特例的に使用が許可された。矢作川水系には比較的余裕があるため、こちらは28日から導水が開始された。

 

 今枝氏は国土交通省のトップへ直接要望を重ね、政治・行政レベルでの決断を引き出したと述べた。「節水にご協力いただいている皆さまに感謝したい」と述べるとともに、今回の事態を教訓として、今後の企業誘致や産業振興において水の安定確保が不可欠であることを強調した。静岡県や国交省の多大な支援に謝意を示し、田植え期を前に流域一丸となってこの窮地を乗り越える姿勢を力説した。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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