「第2回豊川緊急渇水調整協議会」が27日、豊橋市中野町の国土交通省中部地方整備局豊橋河川事務所で開かれた。天竜川と矢作川の両水利調整協議会に対し、佐久間導水による緊急導水と幸田蒲郡線の緊急使用をそれぞれ要請した結果、両協議会から協力するという回答が得られた。関係者によると、天竜川水系は31日から、矢作水系は28日から水を融通するという。
今回の決定事項には、両水系から水を融通してもらうことに加え、寒狭川堰(せき)の貯留水の活用や既得水利権者へのさらなる節水協力の要請が含まれる。これらの対策は、今後の降雨状況を精査しながら、各機関が相互に調整して進めていく方針だ。
また静岡県庁では、静岡県、愛知県、中部地方整備局による三者会談も行われた。静岡県の平木省副知事、愛知県の江口幸雄副知事、中部地整局の森本輝局長が出席し、県境を越えた渇水状況の情報共有と水利用調整について意見を交わした。決定では、分水は31日から5月5日まで。導水量は最大で毎秒4・2立方㍍、取水総量は850万立方㍍以内を予定している。
佐久間導水は天竜川水系の佐久間ダム(電源開発)から水を引く。協定は愛知と静岡の両県で1958年に結ばれた。トンネルなど14㌔を使い新城市山吉田の取水庭まで水を運び、豊川水系に合流する。
現在は5~9月とする協定期間外だが、水資源機構豊川用水総合管理所によると、1985年1月28日から2月9日にかけて一度だけ、導水があったという。
一方、幸田蒲郡線は
地震や浄水場の災害時などに矢作川水系から応急的に水を融通する施設。延長は約11㌔で2002年度に完成したが、これまで使われたことはない。1日約5000㌧の水を送る。矢作川水系から減る水量分については、愛知用水から補うことで対応する。
豊橋河川事務所で、中部地整局の高畑栄治河川部長は「この対策をしても、今の節水は緩和される状況ではない」と述べた。
静岡県庁で江口副知事は「豊川用水では取り得るすべての策を講じてきた。県民生活や農作物、工業生産への影響を最小限に抑えるためにも、静岡県に対し、協力要請をせざるを得ない状況になった。何とかご理解とご協力をいただきたい」と述べた。平木副知事は「愛知県への水融通を前向きに検討したい」と語った。
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地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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