「三河港ポートセミナーin飯田」が26日、長野県飯田市の「エス・バード」で開催された。同県内での開催は今回が初めてで、南信州地域の荷主企業や自治体関係者ら約200人が詰めかけた。
冒頭、主催した愛知県の江口幸雄副知事は、三遠南信地域の道路基盤整備や港湾行政への協力に深い謝意を表明した。そのうえで「三河港は日本のほぼ真ん中に位置する国内トップクラスの自動車港湾であり、物流の結節点。近年は再生可能エネルギーの拠点としても全国の注目を集めている」と同港のポテンシャルを強調し、セミナーを通じた一層の連携強化に期待を込めた。
続く概要説明では、三河港務所の堀尾智博所長が、輸入車が32年連続全国1位である実績や、脱炭素化に配慮した最新のコンテナターミナルを紹介した。
基調講演では、山梨大学大学院の武藤慎一教授が、中部横断自動車道の整備による経済波及効果を解説した。武藤教授は、道路網の整備が輸送費削減を通じて企業の生産性向上に直結すると指摘し、三遠南信道の整備により飯田市が海外と直接つながる未来を説いた。
利活用事例の紹介では、三河港振興会の佐藤義孝事務局長が大幅な時間短縮効果や手厚い助成金制度を解説した。地元経済界からは飯田商工会議所の原勉会頭と喜久水酒造の後藤高一社長が登壇し、輸出に向けた地元産品の集約や、複雑な通関手続きの支援体制構築へ熱い期待を寄せた。
最後に、飯田市の佐藤健市長が「今後の具体的な要望活動につなげたい」と締めくくった。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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