アサリ漁場として知られる田原市の「福江湾」で11日、アサリを捕食する有害生物「ツメタガイ」の除去作業があった。干潟保全が目的。小中山と渥美の両漁協の7港から漁船45隻が出て、組合員ら140人が参加。母貝とともに干潟に産み付けた卵塊を取り除いた。
ツメタガイはタマガイ科の巻き貝で、アサリやハマグリなど二枚貝の表面などに穴をあけ中身を食べてしまう。母貝は周囲に数万個の卵を砂や粘液で固めた「砂茶碗(すなちゃわん)」を産み付け繁殖する。
この日は午前8時から小中山町の福江港などを出港した漁船で干潟に向かい、胴長姿でツメタガイの母貝と砂茶碗を丁寧に拾い上げた。
両漁協は干潟の耕運や砂利袋の設置など稚貝の定着促進にも取り組んでいる。継続的な活動成果として昨年度の不漁時と比べ、資源回復の兆しが見られるという。
福江湾は県内有数のアサリの産地で、大粒で肉厚な身入りと味の良さで知られる。県内漁獲量は2008年度の1万9278㌧をピークに、24年度は1057㌧と過去最低に落ち込んだ。海の環境変化や、有害生物による捕食の影響が挙げられるが、明確な原因は特定されていない。
ツメタガイの食害も減少要因の一つとみて、両漁協は年2回ほど休漁日などに除去作業を続けている。今年は漁業資源の保護活動とその実態を知ってもらおうと、報道陣に作業を初公開した。
小中山漁協組合長の川口正康さんは「定期的に除去しないと漁場が荒らされてしまう。有害生物の影響はあくまでアサリ減少の一因だが、少しでも漁獲量を上げるため続けたい」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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