豊橋市が高塚町林野火災の活動記録を取りまとめ 今後の対応能力向上へ

2026/07/24 00:00(公開)
伊古部海岸付近(資料から、3月14日)
伊古部海岸付近(資料から、3月14日)

 豊橋市は、今年3月に同市高塚町で発生した大規模な林野火災の活動記録を取りまとめた。出火原因について、市消防本部は最新の調査結果として「炭火の不始末」と推定されることを明らかにした。

 

 市として初めて火災により災害対策本部を設置した事案となった。市消防本部は全36㌻の報告書を作り、活動の全容を振り返るとともに、見つかった課題を今後の災害対応能力の向上に役立てる。

 

 火災は3月14日午後3時25分頃、海岸沿いにある山林で発生した。市内では乾燥注意報が出されており、水利の乏しい地形も相まって火勢が急速に拡大した。約2・8㌶が焼け、発生から4日後の18日に鎮火した。人的被害や建物被害はなかった。投入された地上部隊は延べ301人、消防防災ヘリコプターは延べ4機となった。

 

 消火活動では、世界標準の升目を用いた「UTMグリッドマップ」を初めて導入した。地上部隊と航空部隊の間で正確な位置情報を共有したことで、複雑な地形下でも効果的な空中消火と地上の連携が可能となった。ドローンの赤外線カメラを活用して熱源を可視化し、効率的な残火処理を行うなど、最新技術も活用された。

 

 「炭火の不始末」とする出火原因だが、海岸でのたき火やバーベキュー後の不適切な火の処理が、周囲の枯草に燃え移った可能性が高い。市はこれを受け、海岸利用者への火災予防啓発をさらに強化していく考えだ。

 

 記録誌は、市消防救急課のホームページで公開している。担当者は「消防活動の振り返りから対策までを市民に理解していただくことで安全安心に寄与し、全国の消防本部とも経験を共有して消防活動能力の向上につなげたい」としている。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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