舞台手話通訳付き「楽屋」上演へ 豊橋のプラットで9月22~23日

2026/09/18 00:00(公開)
公演をPRする樋口さん=プラットで
公演をPRする樋口さん=プラットで

 舞台手話通訳付き演劇「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-」(豊橋市、市文化振興財団主催)が22~23日、同市の「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」で上演される。通常の手話通訳とは異なり、演出家の指導のもと通訳者も1人の出演者として舞台に立ち、役者とともにセリフや音の情報を伝える表現が特徴で、全国的にも珍しい取り組みだ。

 

 障がいの有無や年齢、性別、国籍などに関係なく、誰もが劇場に集い、文化芸術に触れることができる場を目指す取り組みで、単なる情報保障にとどまらず、舞台上の手話通訳を通して表現のあり方を更新していく試みとして注目を集めている。

 

 「楽屋」は2022年に上演された清水邦夫の代表作の再演となる。チェーホフの「かもめ」を上演する劇場の「楽屋」で繰り広げられる「生者」「亡霊」の女優4人による、舞台への夢や執着を描く話だ。出演はののあざみさん、大浦千佳さん、服部容子さん、森嵜未弓さんの4人で、舞台手話通訳は加藤真紀子さん、高田美香さん、水野里香さんが務める。

 

 初演時は手話通訳者が交代で順に登場したが、今回は役者1人に通訳者1人がつく形に変更されたほか、新たに舞台上に日本語字幕も設置される。さらに以前は既成曲だった劇中歌を一新、豊橋出身の音楽家、安間誉和さんがオリジナル曲を手掛けたのも注目だ。

 

 本番を前に演出の樋口ミユさんは「演者と通訳者が一体となって役を共に作る。芝居の内容がより豊かになればいいと思う。通訳者が表現者であることがよく分かる公演。いずれ手話通訳者になりたい人、舞台手話通訳付き演劇を見たことがない人はぜひ一度体験いただきたい」と来場を呼び掛ける。

 

 22日は午後2時からと同6時半から、23日は午後2時から上演。22日午後6時半の舞台後には、樋口さんと安間さんによるアフタートークもある。全席指定で一般4500円、25歳以下2200円、高校生以下1000円。日本語字幕表示以外にFM補聴器の貸出(要予約)、受付での筆談・手話通訳対応など各種鑑賞サポートを用意している。チケット購入や各種問い合わせはプラットチケットセンター(0532・39・3090)へ。

舞台稽古の様子(提供)
舞台稽古の様子(提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

最新記事

日付で探す