豊橋技術科学大学は30日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開学50周年式典と記念講演会を開いた。先端技術を生かした高度人材教育や地域との産学連携の歴史を振り返り、新時代の教育と研究へ向けた誓いを新たにした。
若原昭浩学長は「AIで代替できない人間の知恵や判断力と倫理観で、持続可能な未来を開く実践的技術者や研究者の育成が求められる」と大学が置かれる現状を説明した。その上で「学生の主体性を重視した『教えすぎない』教育の推進、来年度の教育体系の抜本的改革を断行する。将来像から学びを組み立てる未来起点型の教育を進化させ、地域との共創を通じて専門性と豊かな人間性を備えた技術者育成に努める」と決意を示した。
式典では開学当初から学生支援を続ける「豊橋技術科学大学協力会」に若原学長が感謝状を贈った。豊橋商工会議所の製造業者を中心に、技術研修や学会発表などに必要な海外渡航費を支援してきた。松井孝悦会長(同商議所副会頭)は「60社以上の会員で400人近い学生を支援できた。今後100周年へ向けて地元一丸で協力したい」と述べた。
式典には大村秀章知事や豊橋市の長坂尚登市長らのほか、産学連携や支援協力など関係者ら530人が出席した。
記念講演会では日本科学未来館の浅川智恵子館長(慶応大学特任教授)が、自律走行型ナビゲーションロボットの開発経験を踏まえて未来の視覚障害者の移動について語った。
豊橋技科大は1976年10月に開学した。高度技術者の教育や、先端技術の社会実装へ向けた産学連携などの共創に取り組む。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。