豊根で7日からチョウザメ料理を限定販売

2016/11/02 00:01(公開)
数量限定で提供されるチョウザメの寿司(豊根村提供)
 高齢化が進む村の新たな名産品にしようと豊根村が養殖を進めているチョウザメを使ったメニューが7日から村内の道の駅や宿泊施設で限定販売される。観光客誘致や雇用を生む産業に成長させることを目指し、ブランド化を進めている。
 同村はチョウザメを「ロイヤルフィッシュ」と命名しブランド化。タイとフグを合わせたような風味や古代王侯貴族が食していたことなどから名付けた。
 チョウザメの身は淡水魚でありながら脂も乗り、もっちりとした舌ざわりが特徴。
 販売場所は宿泊施設清水館、レストランみどり、湯~らんどパルとよね、道の駅グリーンポート宮嶋山のレストランふるさとの4カ所で提供する。
 2012(平成24)年、村民が豊かできれいな水と標高500㍍の涼しい気候を生かして稚魚約1000匹を試験導入し養殖を開始。
 村の人口は約1140人で高齢化率は46%に上る。農業や観光業に次ぐ新産業に育てようと村が支援。昨年春には、地方創生に向けた先駆的事業に対し国が配る交付金の対象事業に選ばれ、名古屋大学や東海大学などとも連携して、陸上養殖環境の整備や水質浄化技術の開発を進めている。
 現在2500匹まで増え、村民5人が養殖に携わっている。
 養殖から4年、稚魚の性別が判明したことから雄を限定出荷。現在供給できるのは100匹程度で、常時販売にはまだまだ。
 数年後には雌から希少なキャビアを採ることや、他の淡水魚の養殖にも取り組む予定で、地域での若者の働き口創造を目指す。(飯塚雪)
豊根村で養殖されているチョウザメ(豊根村提供)
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