豊橋市社協の「マスターズ・カレッジ」開講

2016/11/03 00:00(公開)
第1回講座が開かれた「とよはし・マスターズカレッジ」=アイトピアで
 豊橋市社会福祉協議会主催の高齢者向け教養講座「とよはし・マスターズカレッジ~楽しく生(い)こまいか~」が2日、スタート。高齢者に楽しみながらさまざまな知識を得てもらい、仲間作りや地域での活用に役立ててもらおうと企画したもので、来年2月まで全12回講座が開かれる。
 高齢化社会が進む中、今後は健康な心身、支え合い・助け合いの意識を多くの人に持ってもらうことが一層重要と考え、堅苦しくない雰囲気で日常生活に役立つ情報を得てもらい、いずれ地域で活躍する人材になってもらえたらと、昨年度からスタートした取り組み。楽しみながら知識を増やすと共に、新たな仲間との出会いのきっかけ作りにもしてもらう。
 今年度は60代から80代までの36人が申し込み、初日は31人が出席した。開講式で河合亮二・同市社協常務理事が「12回の講座で生活のプラスになることを見つけて欲しい。社会活動に役立ててもらえたら」などとあいさつ。続いて第1回講座として、同市社協キャリア支援専門員で日本笑い学会会員でもある近藤洋二氏が「笑いのパワー“笑顔で健康!!”」の演題で講演した。
 近藤氏は寿命や健康寿命について説明し、健康に過ごすためには免疫力を高めることが大切で、“笑い”は免疫力の向上に有効であること、つくり笑いでも効果があることなどを紹介。幸せに生きている人が不幸を感じて生きている人に比べて認知症のリスクが低いことなども数字で示し、「どれだけ前向きに生活できているかが大切」などと説いた。参加者はユーモアを交えた講演に笑い声を上げながらも、真剣に耳を傾けていた。
 今後は、鍼灸師を講師にツボについて学んだり、落語家らによる詐欺予防講座、行政書士による終活講座など、幅広い内容で講座が開かれる。
(田中博子)
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