夢は女優、「高校生と創る演劇」出演の中神さん

2016/11/04 00:03(公開)
上演に向け、練習に励む中神さん。来春には舞台女優を目指し、東京へと旅立つ=豊橋市内で
 プロが演出する劇に東三河の高校生が出演する「高校生と創る演劇」を、豊橋文化振興財団が豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットで始めて3年目を迎えた。県立豊橋東高校3年の中神真智子さん(17)は3年間出演を続け、来年には女優を目指し東京へ旅立つ。5日に迎える本番を前に、練習に励んでいる。 
 同演劇は2014(平成26)年、東三河の高校生らにプロの演出家やスタッフとの交流の場を設け、文化をけん引していく人材の育成を目指し始まった。
 今回は、注目の若手演出家で劇団□字ック代表の山田佳奈さんを招き、初のオリジナル脚本の舞台「女子にしか言えない―プールの底で見た、私の幻燈―」を上演する。出演はオーディションで選ばれた18人の高校生だ。
 中神さんは幼稚園で演技を褒められて以来、演じることに興味を持った。中学3年生の頃、プラットで見た舞台に胸を打たれ、女優を強く意識。演劇経験のない中で第1弾「穂の国『転校生』」(作・平田オリザ)のオーディションを受けることを決めた。
 「偶然、高校入試に平田オリザさんの作品が出題され、運命だと思いました」と笑う中神さん。演劇部に加え、3年間、同演劇のオーディションを受け続けた。
 プロの演出家3人にもまれた3年間。「怒っているっぽく話していたセリフも今は、自分の中にある気持ちで自然に口をつくようになった。うそをつかずに演技している。進歩したのかな」と手応えを感じている。
 今作は、高校生の等身大の姿をリアルに描く。中神さんはセリフの多い語りのシーンを担当し、演技力の必要な役を任された。「見た人が明日も頑張ろうと思える劇したい」と意気込む。
 高校卒業後は、東京の演劇の名門・桐朋学園芸術短大へと進学する。「演劇は中途半端な覚悟なら続かない。私にとっては生きていくのに必要なもの。何が何でも食らいつきます」と気合いが入る。
 3年間演劇に関わる中で、学校や学年を超えた一生の仲間も得た。「将来プロとして一緒に舞台に立てたらすてき」と、もう一つの夢も語った。
                 ◇
 「女子にしか言えない―プールの底で見た、私の幻燈」は5・6日の2日間、プラットアートスペースで上演。5日午後1時と同7時、6日は午後1時と同5時の4回公演で、料金は一般2000円、24歳以下1000円、高校生以下500円。全席自由。チケットはプラットチケットセンター(0532・39・3090)で販売している。当日券は午前10時から窓口で販売し、同11時からは電話での予約も受け付ける。
(飯塚雪)
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