魚屋だけでなく食用の魚介類を提供する飲食店や宿泊など各施設の職員らの言葉で紹介する「まちじゅう食べる水族館プロジェクト」が、蒲郡市内で始まった。水族館の水槽わきに展示説明するように各店頭に魚の名前と特徴、食べ方を掲示。計27施設でスタートし、関係者は「蒲郡に来て魚好きになってもらえば」と張り切っている。
形原漁港近くで水産加工業者の山本大輔さん(47)が発案。市内小学生の遠足を受け入れた際、児童に知っている魚の種類を質問したところ、「あぶりトロサーモン」「えんがわ」など回転寿司(ずし)ねたを答えてきたことがきっかけだった。
「海に面して魚が流通する場所の子どもたちだけでなく、観光客にも魚の種類を覚えてもらおう」と、山本さんは竹島水族館の小林龍二館長のアドバイスを受けたり、同市観光協会と蒲郡商工会議所、市内の飲食店組合、漁業関係者に呼びかけた。
水産加工業者や海産物の土産物屋、飲食店、宿泊施設が参画することになった。
山本さんの店ではタカアシガニやシラス、真ほっけ、ニギス、数の子などの商品にそれぞれ加工前の魚の形をイラストとコメントを添えた手書きのカードを掲示。深海魚のニギスでは「脂の乗った白身魚で焼きたての干物は身がホクホクでおいしい。ハラワタの苦味は通好み」などと紹介している。
「まずは店など提供する人たちの主観を入れながらも紹介していくことが大事だと思った。魚を知っていただければ」と山本さん。
今後は食べた感想を報告しあう「食レポ選手権」なども計画しているという。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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