豊川工業高校(水野智久校長)が先月、刈谷市で開かれた「第4回全国高校生コマ大戦刈谷場所」で準優勝した。同校は進化したコマ「真夏2号」で、来年4月の「全日本製造業コマ大戦G1日本大会」(横浜市)に初出場する。
力強いコマを生み出したのは、電子機械科3年のチーム「乃木デルタ」。主将で製作担当の木原疾風(はやて)さん、設計担当の松井雄紀さんと吉浦幸広さんの3人だ。
全国の高校から112チームが出た刈谷場所。使用する手回しコマの条件は、直径20㍉以内で1立方㌢あたり10㌘以下の比重。3人は旋盤機で50個以上の試作を繰り返し、真ちゅうの円柱中央に炭素鋼を埋め込んだ、持ち軸のないシンプルな形に仕上げた。最長で3分近く回り続ける。
土俵でコマがぶつかり合う1対1の試合では、強い遠心力と盤石なバランスで相手のコマをはじき飛ばし、勝ち進んだ。決勝では富岡実業(群馬)に敗れたが、一般企業も参加する来春のG1日本大会への出場権を得た。
チーム名はアイドルグループ乃木坂46・秋元真夏さんのファンの松井さんが命名。コマも「真夏2号」と名付けた。回す練習では手にまめができたが、コマへの“愛情”で気にならなかった。
G1日本大会は3人が卒業後の来年4月となるため、後輩らが意思を継ぎ、コマも改良して挑む。木原さんは「勝ち進んで、自分らを超えてほしい。富岡実業と当たったらリベンジしてほしい」と期待した。
(由本裕貴)