蒲郡出身の漫画家が人権擁護ポスターのイラスト描く

2016/12/06 00:00(公開)
人権啓発ポスターとデザインを手がけた大橋さん=蒲郡市図書館で(同図書館提供)
 蒲郡出身の漫画家大橋裕之さん(36)は、人権週間(4~10日)に合わせて県が制作した啓発ポスターのイラストを描いた。大橋さんは「私の絵が差別や偏見について考えるきっかけとなり、少しでも貢献できれば」と話している。
 大橋さんは高校を卒業後、市内で働いた後に上京。自費出版で漫画家活動を始めて2007年にデビューした。「シティライツ」(全3巻、講談社)「音楽と漫画」(太田出版)「遠浅の部屋」(カンゼン)の著作がある。
 ポスターは「人権問題」「障害者」「女性」「性的少数者」「高齢者」「インターネット」「外国人」とテーマごとに計7種類作製。大橋さんはそれぞれ日常生活でありがちな情景や会話を如実にイラストにした。
 「人権問題とは」では髪型や体格が違うことから仲間外れにすることへ警鐘を鳴らしているほか、「インターネット」では通話アプリでインターネット友達を責めたててしまったことで「顔の見えないネットだからこそ、もっと相手の気持ちを考えることが必要だと思った」とメッセージを込めている。
 ポスターはJR豊橋駅など県内主要駅や名鉄名古屋本線の特急停車駅で11日まで掲示される。
(安藤聡)
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