2017年の東三河①豊橋市 次代を見据えた最先端施設が稼働

2017/01/05 00:01(公開)
大規模ミニトマトの実証施設の一部で栽培が始まっているミニトマト=豊川流域下水道豊川浄化センター敷地内で
 2017(平成29)年が始動した。豊橋市は、次代を見据えた最先端施設が稼働する年。市内初となる道の駅整備も本格化するほか、計画されているまちなか図書館(仮称)などを含む駅前大通2丁目地区再開発事業も動き出す予定だ。今年の東三河を展望した。
 豊橋市は昨年、市制施行110周年の節目を迎えた。展開されている記念事業を3月31日に終える。同月上旬には、初の「ええじゃないか豊橋映画祭」が開催される。
 その3月には、盛んな施設園芸のさらなる振興に向けて、大規模ミニトマトの実証栽培施設として「次世代施設園芸愛知県拠点」が新西浜町の県豊川流域下水道豊川浄化センター敷地内に完成する。
 農水省の「次世代施設園芸導入加速化支援事業」で実施されている一つ。企業や第3セクター、農協、大学、県、市などで構成する「愛知豊橋次世代施設園芸推進コンソーシアム」が取り組んでいる。
 大規模なハウス2棟でミニトマトを栽培。完全人工光型の育苗施設、選果などを行う集出荷施設なども備え、生産から集荷、出荷まで一貫してできる拠点とする。
 情報通信技術(ICT)を活用し、高品質、高収量で周年出荷を可能とするミニトマト栽培の技術を実証。真冬でも最低19度という浄化センターの放流水を利用した加温技術の実証も進め、重油使用料の3割削減を目指す。
 ここで得られた先進的な技術やノウハウは地域の施設園芸、担い手育成などに役立てる。
 10月の稼働を予定しているのが「バイオマス資源利活用施設」。生ごみ、下水汚泥などをメタン発酵処理し、発生したバイオガスを発電に利用する。神野新田町の市公共下水道汚泥処理施設・中島処理場内で整備が進められている。
 バイオガスは発電、発酵後の汚泥は炭化燃料に活用され、生ごみなどのバイオマス資源が100%エネルギー化されることになる。
 市内から出る生ごみは“資源”としてこの施設で使うため、4月からは指定ごみ袋による分別収集が始まる。
 市内初の道の駅「とよはし(仮称)」は、来年3月の“開駅”を目指す。東七根町の国道23号名豊道路豊橋東バイパス七根インターチェンジ(IC)周辺で着工し、いよいよ市民の目に見える形となる。
 市中心街でも、豊橋駅東口・駅前大通2丁目地区の再開発事業計画が進行。新たなまちづくりへと踏み出す。長年、市民に親しまれてきた名豊ビルなどを取り壊し、17年度着工を目指す再開発ビル・東棟に市のまちなか図書館が入る。
 また、豊橋市は江戸末期の民衆運動「ええじゃないか」の発祥地とされ、1867(慶応3)年に起きた社会現象から150年の年。「ええじゃないか」は現在、まちづくりのキーワードになっており、その取り組みも注目される。
(中村晋也)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 光生会 藤城建設 虹の森 さわらび会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国