蒲郡市神ノ郷町の陶芸工房「安加比古(あかひこ)窯」で、来年のえと「午(うま)」にちなんだ香合「白馬の神馬(しんめ)」が完成した。窯元の加藤隆生さん(60)は、白馬によって一年の邪気が払われ、多くの吉祥がもたらされるよう願いを込めて制作した。
香合は茶道の作法の一つ「炭手前(すみでまえ)」で香を入れるふた付きの器。香りを楽しむだけでなく、鑑賞用としても親しまれる。
1956年に開窯した安加比古窯は、加藤さんの祖父、父と受け継がれ、来年で70周年を迎える。加藤さんは30歳の時に制作活動を始め、今年で30年となり、毎年えとの香合づくりを続けている。馬は今回で3度目。
「白馬の神馬」は、長さ8.5センチ、幅5.5センチ、高さ6.5㌢。神道で神の乗り物とされる馬に着目し、京都の上賀茂神社の神馬「神山号」などをイメージしてデザインした。
加藤さんは「香合を通して邪気を払い、穏やかで実りの多い年を迎えてもらえればうれしい」と話した。
香合は計150個を用意。1個1万3200円。郵送も受け付けている。問い合わせは安加比古窯(0533・68・6757)へ。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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