韓国などから鳥インフル対策で豊橋・くればぁ開発のネズサルに注文殺到

2017/01/13 00:01(公開)
バーコンベヤー(鶏卵を搬送するベルト)に設置した「ネズサル」
 鳥インフルエンザ対策として、高性能マスクなど製造販売のくればぁ(豊橋市大村町、中河原四郎会長)が開発した、ねずみ侵入防止ネット「ネズサル」の注文が殺到している。特に被害が深刻な韓国からの問い合わせが多く、生産が追いつかず、手に入れるまで“1カ月待ち”の状態だ。日本でも動物園や養鶏業関係者らの関心は高く、13日から販売予約を受け付け、同社ではネズサル普及によって「殺処分の悲劇をゼロに近付けたい」としている。
 感染源の渡り鳥やねずみなどが接触した瞬間から、ウイルスの不活性化(死滅化)が始まり、屋外で使用しても効果が落ちないネット。同社試験では、鳥インフルエンザウイルス不活性化試験に用いられるMRSA(同等とされる細菌)に対し、99%以上の死滅効果が確認されている。ねずみなど動物がネズサルをかじった瞬間から、動物の嫌うハーブやカプサイシン味を感じさせ、ほぼ退避させる。もちろん人間には無害。ただし、実際にかじると、辛さを感じるという。
 鳥インフルエンザの主原因は、感染した渡り鳥のふんをねずみが食べて、そのまま鶏舎に侵入することであることが、鳥取大学などの研究で分かっている。ネズサルは渡り鳥やねずみだけでなく、ねこ、コウモリ、イタチ、ハクビシン、アライグマなどの侵入防止対策に効果を発揮する。
 網目(6角形)の大きさは、1辺10㍉と16㍉の2種類。価格は0・91㍍×1㍍が税込8000円、0・91㍍×30㍍で同9万9800円。はさみで切り、鶏舎の壁面や搬送ベルト、排水溝などの場所に設置すればよい。問い合わせは同社(営業・加藤さん0532・51・4151)まで。
(藤田彰彦)
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