財賀寺に残る貴乃花の土俵入り跡

2017/01/31 00:00(公開)
仁王門前に残っている貴乃花の土俵入り跡=財賀寺で
 大相撲初場所で悲願の初優勝を果たした稀勢(きせ)の里。19年ぶりの日本人横綱の誕生に盛り上がる角界だが、豊川市にはかつて横綱が地を踏みしめた場所がある。
 財賀町の財賀寺(西本全秀住職)の仁王門前には、第65代横綱・貴乃花(現貴乃花部屋親方)による土俵入り跡が残っている。
 1998(平成10)年10月10日、いずれも国指定の重要文化財で、仁王門に安置されている2体の金剛力士立像(仁王像)が奈良国立博物館から帰郷した際、記念式典が開かれた。仁王像が横綱の姿のルーツとされている縁で、市民グループの呼びかけに応じ、貴乃花が土俵入りの披露のため来訪した。
 当時は兄・若乃花と共に「若貴フィーバー」で席巻。前日夜から場所取りをする家族もいるなど、大勢の市民が詰めかけた。2体の仁王像を前に、貴乃花が四股(しこ)を踏むと「よいしょ!よいしょ!」の大合唱が沸き起こった。
 現在、仁王門前には少し土の色が変わった四角形の土俵の形跡がくっきりと残っており、門正面の左側には記念碑もある。今年も3月26日(日)に智恵文殊まつりが開かれる財賀寺。仁王像を前に、横綱のごとく力強く四股を踏む子どもたちも増えそうだ。
(由本裕貴)
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