「豊橋鬼祭」開幕 小雪舞う中、駆ける青鬼

2017/02/11 00:00(公開)
大粒の雪が舞う中、氏子町へと出発する青鬼=安久美神戸神明社で
 国重要無形民俗文化財の奇祭「豊橋鬼祭」が10日、豊橋市八町通3の安久美神戸神明社(平石雅康宮司)で始まり、小雪の舞う中、大勢の見物客でにぎわう境内を青鬼が駆け抜けた。
 同祭は日本建国の神話を田楽に取り入れ神事としたものとされ、厄除けや豊作を祈る祭として古来から続いている神事。
 午後4時すぎ、青年らの「アーオー」の掛け声とともに、氏子各町を掛け回ってきた青鬼が神明社に到着。雪が舞い散る中、八画台では「岩戸舞」と、青鬼による力強い所作事が行われたのち、飴まきがあり、四方を囲む大勢の見物客が厄除けになるといわれるタンキリあめを取ろうと、懸命に手を伸ばした。
 雪が一層大粒になる中、青鬼は再び氏子町へと白い粉をまき散らしながら出発した。
 祭のハイライト「赤鬼と天狗のからかい」は11日の午後2時ごろから同神明社である。
(飯塚雪)
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