災害に備え豊川の小坂井西小マンホールトイレ整備

2017/03/09 00:01(公開)
マンホールトイレを完成させ、内部にランプを設置する女子児童ら=小坂井西小学校で
 豊川市の避難所に指定されている小中学校で災害用マンホールトイレの整備が進んでおり、小坂井西小学校(波多野博康校長)で8日、児童参加の設置のデモンストレーションが行われた。下水管直結のマンホールトイレの学校への整備は東三河で初めてとなる。
 南海トラフ巨大地震など災害時の断水や停電に備え、小中学校での整備が進むマンホールトイレ。8基が配備された小坂井西小では市企画部防災対策課や上下水道部下水整備課の職員の指導の下、5年生児童103人と避難所対策員らが実際に組み立てを行った。
 プール隣にあるマンホールのふたを開け、その上にプラスチック製の便器などを取り付け、最後に広げたテントで覆って完成。中には太陽光発電ランプを吊るし、性別の表示マークも掲示した。
 竹本あやのさんらクラスメート4人と協力して組み立てた足立奈和美さんは「簡単で予想より早くできた。大人がいなくてもできると思う」と振り返った。
 キット価格は12万円で、障害者対応版は15万円。今回の整備に合わせてマンホール下の工事も行い、使用時はタンクに溜まった水で、直結した下水管に流れる仕組みとなっている。
 豊川市は2020(平成32)年度までに全36校の小中学校で同様の整備を目指しており、今月末までに一宮中、御津中、代田中、金屋中、音羽中での配備を予定する。配置数は各校区での避難者想定数によって異なる。
 6年目を迎える東日本大震災や熊本地震でも、水洗トイレが使えないことによる衛生環境の悪化が問題となった。自宅で避難用具や水を備蓄しているという足立さんは「トイレがあるとみんな安心だと思う」と話した。
(由本裕貴)
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