「子どもの命を守れるママに」豊川で防災訓練

2017/03/15 00:00(公開)
子どもを抱いたり、手をつなぎながら慎重に階段を降りる避難訓練の参加者ら=プリオで
 豊川市は14日、複合商業施設・プリオ(諏訪3)5階にある育児交流施設「つどいの広場」で、利用者が参加する親子防災訓練を初めて行った。7組の母子が参加し、非常時の避難ルートや子どもを守る手段を確認した。
 巨大地震が発生し、つどいの広場近くのバックヤードで出火した想定で実施。母子16人は職員らの誘導の下、西側の階段を使って5階から1階まで降り、屋外に出たあたりに避難した。
 母親は幼い我が子を抱いたり、子どもの手をつなぎながら一歩一歩慎重に階段を降り、全員が避難を完了するまでに10分近くかかった。2児の母で、関東地方から市内の実家に帰省中の中尾郁恵さん(29)は「5階からは長くて大変だった。一人なら身軽に動けるけど、子どもがいるとどうしても子が第一優先になる。実際に災害が起きたらうまく避難できるのかなと思う」と振り返った。
 訓練を終えた参加者らに、子育て支援センターの久野裕美子所長は「持ち歩く『ママバッグ』に薬や重要書類なども入れておいてほしい。いざという時に子どもの命を守れるママになってほしい」と呼びかけ、比較的両腕の自由が利くおんぶの方法もアドバイスした。
 つどいの広場はNPO法人とよかわ子育てネットに委託運営しており、平日の午前10時から午後3時まで利用できる。
(由本裕貴)
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