東京マラソン優勝の高橋さん 26日の豊橋ハーフに初挑戦

2017/03/24 00:01(公開)
東京マラソン優勝の賞状とメダルを手に笑顔の高橋さん。=豊橋市内で
 障害者らがランニングを楽しむ「チームステップマラソン部」などに所属する高橋由香里さん(19)=豊橋市大岩町、岡崎郵便局勤務=が、2月26日に開催された東京マラソンの女子知的障害者10㌔に初挑戦し、優勝した。徐々に距離を延ばしてきた高橋さんは、豊橋市で26日に開催される穂の国・豊橋ハーフマラソンに初めて挑む。3年後の東京パラリンピック出場が目標だ。
 知的障害者の部門があり、全国のランナーが集まる大会で「自分のレベルを知りたい」と出場を目指した東京マラソン。昨年は抽選で外れ、今年、出場がかなった。
 「ベストタイムを出せれば」と2月の三河湾健康マラソンで記録した46分59秒の更新を狙った。47分45秒とタイムこそ縮まらなかったものの、初出場で初優勝を成し遂げた。
 「びっくりした」という好成績だけでなく、「舞った紙吹雪がきれいで、沿道の人たちに手を振ったり、ハイタッチをしたりしたのも楽しかった」と振り返る。
 小学生の頃から高橋さんを見てきた同マラソン部を立ち上げた宮副幸子さん(豊橋市)は「すごくうれしくて号泣。その日は私の誕生日でもあり、何よりのプレゼントになった」と喜ぶ。
 走るのが好きで「走っていると気持ちいい」と高橋さん。小学生の頃に同マラソン部へ入った。水泳も好きで豊橋市立二川中学校時代は水泳部、スイミングスクールにも通っていたほどだったが、進学した県立豊川特別支援学校では水泳部がなく、入部した陸上部で本格的に陸上を始めた。
 1・5㌔、5㌔、10㌔と距離を延ばしていくようになり、「もっと早く走りたい」と昨年1月からはランニングクラブ「TTランナーズ」(豊橋市)で週末に練習。仕事を終えた平日も愛犬の散歩に合わせて自宅近くで走る日もある。
 次に挑む穂の国・豊橋ハーフマラソン。21・0975㌔のハーフは未知の世界だが「2時間を切りたい」と意気込む。
 そして、目標に据えるのが東京パラリンピック。母・育代さんは「高校時代に1・5㌔を一緒に走った同年代の岡崎市の子が昨年、リオのパラリンピックで力走、その姿を見て自分も出たくなったようです」。ライバルに刺激を受け、高橋さんはさらなる高みを目指す。
(中村晋也)
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