豊川牛久保小児童が「うなごうじ祭り」練習開始

2017/03/28 00:00(公開)
ヤンヨウ神役の男児(後方)が囃子を歌う中、笹踊りを舞う女児=牛久保小学校で
 豊川市牛久保小学校(木村博美校長)で27日、4月8、9日に地元牛久保町で開かれる県無形民俗文化財の若葉祭(うなごうじ祭り)に向けた練習が始まった。新6年生の児童21人が地元町民から指導を受け、「天下の奇祭」と呼ばれる祭りに備えた。
 今回祭りに参加するのは男児15人と女児6人。男児は、酔っ払いのように肩を組んで囃子(はやし)を歌い、路上に寝転ぶ「ヤンヨウ神」と、行列の先頭で神具「だし」を持って歩く「だし持ち」を、女児は太鼓をたたきながら飛び跳ねて舞う「笹踊り」を披露する。昨年11月には校内での学習成果発表会で実演した。
 練習初日のこの日は、毎年祭りでヤンヨウ神や笹踊りを演じる寺町地区の住民6人が来校し、踊る際の手足の使い方や姿勢を助言。児童らは9日の本祭りで行列後方を歩く予定で、都築怜(れん)君は「もっと大きい声で歌えるように練習したい。本番が楽しみ」。3人1組で笹踊りを舞う小林陽菜(ひな)さんも「ゆっくり落ち着いて、バラバラにならないようにきれいに踊りたい」と話した。
 この日は牛久保町出身で、早川建築(豊橋市石巻市)代表の早川和博さんが手作りのだしを同校に寄贈。木製のだしには「牛小」と書かれ、早川さんは「授業で祭りを勉強していると聞いて感動した。ぜひ祭りで使ってほしい」と話した。
(由本裕貴)
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