豊橋市陸上競技場 スタンド建て替えに着手

2017/04/12 00:00(公開)
スタンドの完成イメージ図(市提供)
 豊橋公園内にある豊橋市陸上競技場でスタンドの建て替えが始まった。築50年が経過し、老朽化している上、防災上の強化のため、市が着手した。3階建てのスタンドに生まれ変わり、屋内練習走路などを新設し、アスリートらの練習環境を整える。
 市陸上競技場は戦後間もない1949(昭和24)年に完成。2階建てスタンド(鉄筋コンクリート造り)は、60年に建てられた。建物が老朽化しており、避難場所としての機能も強化するため、市は建て替えを決めた。
 新スタンドは、鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り3階建て延べ2353平方㍍。1階には、けがの防止、疲労の回復につながるコンディショニングルーム、ストレッチルーム、車いす観覧席などを配置する。
 2階に設けるスタンド席は約1500席で、収容人数は従来の2倍以上。屋内練習走路は100㍍走路3コースを設け、雨でも練習できるようになる。フィールドの芝生化や外周走路の整備も行われる。
 工事の安全祈願祭が3月下旬に行われ、佐原光一市長は「雨が降ってもダッシュができる、クロカンでも使える、普段練習できるものとして市役所陸上部のメンバーとも力を合わせて考えた。完成した暁には、鈴木亜由子選手に続く未来のアスリートを生み出すことになる」と期待を込めてあいさつした。
 来年2月末の完成を予定している。
 陸上競技場は、青色全天候型トラック(1周400㍍8レーン)、全天候型フィールドなどが備わり、陸上のほか、サッカーやゲートボールなどにも使われている。リオデジャネイロ五輪陸上に出場した豊橋市出身の鈴木亜由子選手=日本郵政グループ=も、帰郷の際に練習で使用している。
(中村晋也)
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