鳳来寺所有の遺跡出土品194点 新城市有形文化財に指定

2017/04/14 00:00(公開)
有形文化財に指定された土器類
 新城市教育委員会は、同市門谷の鳳来寺が所有する「鏡岩下遺跡出土品」の計194点を市有形文化財に指定した。出土品は土器を中心に、鏡をはじめとした金属製品などで、「土器の種類や鏡を見ても埋葬や埋納されてきたものの変遷を知ることができる」としている。
 市教委によると指定されたのは1966(昭和41)年に実施された発掘調査で出土したもの。うち84点は土器類。渥美窯44点、瀬戸窯23点、常滑窯11点あった。「13世紀以降は渥美窯、瀬戸窯、常滑窯産の器での納骨や、器を使わずに埋葬する中世の墓となり、室町時代からは岩壁に鏡を埋めたほか、江戸時代には鏡の奉納が最盛期を迎えたことを物語っている」と理由づけた。
 また「火災による文書史料が焼失している同寺において中世から近世にかけて信仰の変容した様子を明らかにした貴重な資料」とも加えている。
 県史編さんの際、土器の評価を受け、昨年度に文化財への審議を行った後、今年3月23日に指定された。
 土器の一部は同市設楽原歴史資料館で展示している。
(安藤聡)
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