福島っ子迎える準備

2017/05/22 00:00(公開)
勉強会に集まった参加者=豊橋市民文化会館で
 東日本大震災に遭った子どもたちを新城市に迎えている市民グループおいでん!福島っ子!運営委員会(田中健太郎代表)は21日、夏の招待に向け、豊橋市民文化会館で第1回目の勉強会を開いた。ボランティアら約50人が、核や原発問題を取り上げる映像作家の鎌仲ひとみさんを講師に子どもたちの保養を継続していく意味や重要性について学んだ。
 「おいでん!福島っ子!」は福島県の子どもたちを新城市の旧門谷小学校に招き、自然の中で思いっきり遊んでもらう保養プロジェクト。今年も7月29日~8月6日で、子どもら20人を迎える予定。
 なぜ、まだ保養が必要なのか-。鎌仲さんは自身が監督を務め、日本とベラルーシの被爆者を取材したドキュメンタリー映画「カノンだより」を流しながら、参加者に「子どもには保養が必要。保養はどんな形であれ応援してほしい」と呼び掛けた。
 チェルノブイリ原発は、ベラルーシの国境からすぐ近くで被害を受けた国民も多い。鎌仲さんは「ベラルーシは国家で保養を支援する。一方、日本は民間が行い、全国各地でも受け入れが8000人程度しかいない」と現状を報告。
 映像では子どもに健康な人生を送らせたいと奮闘する福島県の母親たちを写し、毎年、保養し健康診断を受け続けることで子どもを産む決断をしたベラルーシの若者を通じて鎌仲さんは「日本はなんの根拠もなく安全という」と憤りを見せた。
 第2回勉強会は6月18日、慣れない場所で子どもたちが快適に過ごせるよう「ストレスマネジメント」を学ぶ。誰でも参加可。場所は、まちなみ情報センター(新城市字町並)で参加無料。
(飯塚雪)
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