新城のヨコタ博物館で東南アジア・インドの楽器展示

2017/06/18 00:00(公開)
特設された東南アジア・インドの楽器コーナー=新城市作手白鳥で
 新城市作手白鳥の鬼久保ふれあい広場内にあるヨコタ博物館(横田毅館長)は、今年開館30周年を迎え、館内に「東南アジア・インドの楽器」コーナーを設けた。「次の世代のために知ってもらいたい」との初代館長の故横田正臣さんの遺志を継ぎ、アジアの文化を伝えている。来月には同所でインド音楽のミニコンサートも企画する。
 同館は、豊橋市内で民芸店「サラセン」やスーパー「こうばい」を経営していた横田正臣さんが旧鳳来町の廃校になった阿寺小学校校舎や、豊川市文化広場(桜ヶ丘ミュージアム)で開いていた「ヨコタ南方民族美術館」が前身。1988(昭和63)年3月27日に当時の作手村の同所に開館した。
 東南アジアを訪れていた正臣さんが69年に土器を購入し、知人の考古学者から貴重な物だったことが判明。以後、私財をつぎ込んでタイやカンボジアなどを訪れて陶磁器や民族衣装、祭礼具、楽器などを収集。同所では1万点以上を収蔵している。陶器や民族衣装は常設展示をしている。
 新コーナーは特設展示室に設けた。収蔵品の中からタイの打楽器「キム」や、インドの弦楽器「シタール」など40点を展示。竹どうしの打撃音で音楽を奏でる「アンクルーン」など3種類は実際に音を出すこともできる。
 開館当初からスタッフを務める加藤公子さんは「正臣さんは生前、多くの人たちに見て価値を知ってもらうとともに、研究もしてほしいと言っていました」と話している。
 開館時間は午前10時から午後4時まで。火曜休館。入場料は大人600円、小中学生400円。
    ◇
 来月9日には同所で「北インド古典音楽の調べ」と題して県内で活動するアミット・ロイ、小室武史、佐野敏幸さんを招いたミニコンサートを開く。時間は午後1時半から3時まで。定員40人。参加費1000円。
 問い合わせはヨコタ博物館(0536・37・2613)へ。
(安藤聡
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