田原で江崎巡査夫妻の追悼慰霊祭

2017/06/24 00:00(公開)
江崎巡査の殉職地で手を合わせる開田署長ら=田原市加治町で
 自らの身を犠牲にして村人の命を守った江崎邦助巡査(享年25歳)と妻・じう(同19)夫妻を偲ぶ132回忌の追悼慰霊が命日の23日、田原市内の殉職地と墓地で営まれ、田原署幹部らが参列、手を合わせた。
 江崎巡査は1886(明治19)年、疫病・コレラが大流行する中、豊橋警察田原分署(現田原署)に着任。渥美半島一帯の巡察を担当している時、掘切村(掘切町)でも感染者が確認された。当時の警察官は保健衛生も職務とされていたため、防疫任務として村での消毒を試みようとしたが「コレラと分かれば毒殺される」との噂が飛び交うなどして、村人から激しい抵抗を受けた。
 説得を続け、ようやく村人は消毒に応じたが、巡査自らがコレラに感染。同年6月23日、じうに看病されながら亡くなった。3日後には、じうもコレラにより生涯を終えた。
 加治町内の殉職地ではこの日、署幹部らをはじめ、地域的つながりのある伊良湖地区連絡協議会委員ら約20人が石碑に手を合わせた。
 署を代表し、開田裕二署長は「江崎巡査に負けないよう頑張っていきたい」などとあいさつ。参列者の長尾美久さん(69)は「若い人にも伝えていけるようにしたい」と話した。
(千葉敬也)
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