高校総体フェンシングで尾矢姉弟が活躍

2017/08/17 00:00(公開)
トロフィーを前に山西教育長に優勝を報告する陽太さん㊥、右は姉の二千花さん=市役所で
 宮城県で今月あった高校総体(インターハイ)フェンシングの男子個人サーブルで優勝した愛工大名電2年の尾矢陽太(さんた)さん(16)と、女子個人エペ5位入賞の中京大中京3年で姉の二千花(にちか)さん(17)=共に豊橋市立高師台中学出身=が16日、豊橋市役所を訪れ、山西正泰教育長に成績を報告した。
 フェンシング競技は1~4日、宮城県気仙沼市で開催。陽太さんは初出場、前回3位の二千花さんは3年連続で出場を果たした。
 陽太さんは「ずっとリラックスして試合に臨めた。しっかりやるべきことができた」と感想。準決勝で、スピードとパワーが勝る相手に勝利を収めると、決勝もフルーレ覇者の上野優斗選手(大分)に15対5の大差で優勝をつかみ取った。
 一方、U-20日本ランキング2位の二千花さんは、姉弟優勝を目標としていたが、決勝トーナメント1回戦で2連覇を果たした成田琉夏選手(秋田)に惜敗。「今年こそは優勝したかったが、目の前の試合で自分の力をうまく出せなかった。気負いすぎて集中できていなかったのかもしれない」と悔し涙を流した。
 山西教育長は、2人をねぎらうとともに「豊橋の財産をつくり出していただき、ありがとうございます」と中京大でフェンシングを教える父親の晃さん(54)に感謝した。
 陽太さんには、来年、学校として3連覇、個人2連覇への期待がかかるが、高2はフェンシング界の若手強豪がひしめく激戦世代。「気を引き締めてやっていきたい」と前を見据えた。
(飯塚雪)
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