三遠南信の新ビジョン策定へ 地域連携事業など議論

2017/09/12 00:01(公開)
 東三河、遠州、南信州3地域の新たな地域づくりの指針となる第2次三遠南信地域連携ビジョン(新ビジョン)の作成に向け、同ビジョン策定委員会(委員長・池上重弘静岡文化芸術大学副学長)は11日、豊橋商工会議所で第2回会合を開き、地域連携事業の方針や事業イメージについて議論した。
 3地域の市町村と商工会議所、商工会などでつくる三遠南信地域連携ビジョン推進会議(SENA)=会長・鈴木康友浜松市長=が策定委員会を設け、この夏から新ビジョンの検討を始めた。
 計画期間を概ね10年として2008(平成20)年に作った現行ビジョンの満了を迎えるためで、今年度と来年度の2カ年で策定作業を進める。今年度は現行の評価、基本方針の検討など。事業を見直し、新たな10年を見通した三遠南信地域の目指すべき将来像を定めたビジョンを作成する。
 策定委は、大学教授や主な自治体、商工会議所・商工会の職員らで構成。この日の会合では、設定された「道」「技」「風土」「山・住」「人」の基本方針などについて、グループに分かれて話し合い、意見を発表した。
 地域資源の活用などの「風土」を検討したグループからは「まずは何が地域の資源なのか議論してはどうか」や、「15秒ほどの動画で発信しては」と簡潔でインパクトのあるPRの実施などの声が出た。
 中山間地も含めた住民の生活環境の維持、向上に向けた地域づくりを目指す「山・住」と、人材育成などの「人」について議論したグループは「これから増えるリタイヤする人たちの活用も考えていいのでは」と提案したほか、「リニア中央新幹線で人の動きが変わるので、定住とどう結び付けるか」と話した。
 また、産業関連の「技」を話し合ったグループは「既存産業の活力増進には、事業承継を考えていく必要がある」と指摘した。
 この他のグループからは「ビジョンという性格から夢を語る部分があってもいいと思う」などの意見が出た。
 基本方針などは今後、10月30日の三遠南信サミット(浜松市)会場で開かれる有識者を加えたSENA拡大委員会、サミット全体会でも検討、議論を重ねる。
(中村晋也)
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