ミサイル飛来Jアラート発令時の行動

2017/09/22 00:00(公開)
 朝鮮半島情勢が緊迫する中、北朝鮮は先月29日と今月15日に弾道ミサイル発射を強行。日本列島を飛び越え、東日本の広い地域でJアラート(全国瞬時警報システム)が発令された。北朝鮮のさらなる挑発行動が予想され、東三河でもいつ警報が発令されても不思議ではない。有事に身を守る行動を把握しておきたい。
 Jアラートは、国が得た武力攻撃など差し迫った危険情報を、人工衛星を介して各市町村の庁舎に即時に伝達する。弾道ミサイル情報は内閣官房から総務省消防庁を通して市町村に提供され、防災行政無線や携帯メール、ケーブルテレビやコミュニティFMなどで自動的に起動・発信される。
 防災無線からは「国民保護サイレン」と共に「ミサイル発射を通達。これまでは「頑丈な建物や地下に避難してください」という文言だったたが、先日の発令時に国民から「頑丈な建物が分からない」などの意見が寄せられたため、「建物の中または地下に避難してください」に変更された。
 放送が聞き取れなかった場合、一部の自治体はテレホンサービスで放送内容を確認できる電話番号も提供している。
 県防災局防災危機管理課は、弾道ミサイル飛来時の避難行動として、屋内にいる場合はドアや窓を全て閉め、ガス、水道、換気扇を止め、ドアや壁、窓ガラスから離れることを推奨。屋外の場合はビルや地下街などの屋内に避難し、車の運転中はできるだけ道路外に停車し、やむを得ず道路に停める場合は左側に寄せることを勧めている。
 また、自然災害用の備蓄品などは武力攻撃などの発生時にも役立つことから、携帯用飲料水や食品、常備薬などの緊急薬品といった非常持ち出し品や、3日分の備蓄品の備えを呼び掛けている。
(由本裕貴)
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