ボクシング世界王者の尾川選手 故郷・豊橋に凱旋

2017/12/23 00:01(公開)
チャンピオンベルトを肩に掛け、祝福の花束を手に笑顔を見せる尾川選手=豊橋市役所で
 プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で新王者となった尾川堅一選手(29)=帝拳ジム=が22日、チャンピオンベルトを手に故郷の豊橋市に凱旋(がいせん)した。母校・私立桜丘高校で後輩たちから祝福を受けたほか、市役所では大勢の市民や職員らに迎えられ「ベルトを持って帰って来られ、うれしい」と満面に笑みを浮かべた。
 米国ラスベスで今月9日に行われた王座決定戦。同級4位の尾川選手は、5位のテビン・ファーマー選手と対戦し、初挑戦の世界戦を2-1の判定勝ちで制し、日本人としては36年ぶりに米国で世界王座に就いた。
 市役所市民ロビーでは、集まった市民、職員らを前に「(王座獲得が)ゴールだと思っていたが、これからがスタート。他の団体も含め、もっとベルトをとって自分の名前を刻んでいきたい」と新たな闘志をみなぎらせた。
 出迎えた金田英樹副市長から市のスポーツ特別賞(表彰状)が贈られた。
 金田副市長は「海外で勝つことは難しい。アウェーの試合で実力を発揮し、勝利をつかんだ精神力がすばらしい。防衛戦で王座を守ってほしい」とたたえた。
 防衛戦について、尾川選手は「春か夏になると思う。豊橋でできたら一番だが、名古屋、東京でも応援に来てもらえれば」と話した。
 米国での試合を振り返り、「コンディションづくりなど試合まで満足できる状態で臨め、アウェーでも楽しんでやれた。ラスベガスは、熱狂するボクシングをすれば応援してくれる」と尾川選手。判定勝ちの瞬間は「一瞬、分からなかったが、大興奮でした」と笑う。
 「チャンピオンの実感は薄いが、世界チャンピオンになって世の中の人に認められたように思う」とも話した。
 尾川選手は市立汐田小・牟呂中学校を卒業。私立桜丘高校時代は日本拳法部に所属し、明治大学進学後も日本拳法で活躍した。プロボクシングに転向し、7年で目標としていた世界チャンピオンになった。
 「7年は長かった」と話す尾川選手。「チャンスを確実にものにし、アピールもしなければチャンスはつかめない」。妻や3人の子どもら家族と触れ合う時間も持ちながら日々の練習を続けてきたという。「オンとオフの切り替えが自分にはプラスになり、世界一になれた」と話した。
(中村晋也)
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