プロ野球・福岡ソフトバンクホークス千賀滉大投手（24）が27日、故郷の蒲郡市から観光大使に任命された。高校時代にプレーした形原町の市公園グラウンドで任命式が行われ、市内の少年野球チームに所属する約60人と野球教室で交流した。
　歌手しがせいこさん、元プロサッカー選手の加藤康弘さんに続く３人目の大使就任。稲葉正吉市長から期待の言葉を贈られた千賀投手は「光栄なこと。もっと活躍して蒲郡の名前を売り出していきたい」。プレゼンターとして登場したしがさん、加藤さんからは蒲郡ミカンやガマゴリうどんなどの特産品を贈られた。
　野球教室では、古巣の中部サニーボーイズを含む少年野球８チームの小学６年生に指導。キャッチボールの投げ方やノックの受け方でアドバイスし、児童との勝負では打席に立ち、子どもらの投じるボールにバットを振った。対決したサニーボーイズのエース小田脩斗君（蒲郡市立北部小６）は「オーラがあって、打球もすごく速かった。自分も千賀投手のような日本を背負って活躍する選手になりたい」と話した。

１００回大会に挑む高校球児にエールも

　今年は最優秀投手賞に輝いたＷＢＣでの活躍に始まり、リーグ戦でも先発の一角としてチームの日本一に貢献。名実共に日本を代表する投手となった。母校・蒲郡高校も挑む来年夏の第１００回大会は東愛知大会として行われる予定で、千賀投手は「毎年名古屋の学校が有利と言われるけど、東三河の学校にもチャンスだと思う。このチャンスを生かして甲子園に行ってほしい」と高校球児にもエールを送った。
（由本裕貴）