バラカンさん 極上の映画音楽を紹介

2018/02/06 00:00(公開)
映画に使われている音楽を紹介するバラカンさん㊧と小川さん=ボレロ吾妻家で
 DJなどで知られるピーター・バラカンさんが3日夜、開催中のスロータウン映画祭のライブ企画「トーク&DJイベント」を豊橋市松葉町のボレロ吾妻家で行い、集まったファンがバラカンさんセレクトの音楽を堪能した。
 「映画のワンシーンになった僕らのgood music♪」と銘打ったイベントは2部構成で、音質にこだわった特別なスピーカーも用意された。映画や音楽好き、バラカンさんのファンら約100人が会場を埋めた。
 前半はバラカンさんがインスピレーションで選曲したラジオではかけないような曲を、自ら用意してきたレコード盤などで紹介した。ドキュメンタリー映画「Two Trains Runnin’」の題材にもなった伝説のブルース歌手スキップ・ジェイムスの曲や西アフリカン・スタイルのキューバ・サウンドを演奏するセネガルの「オーケストラ・バオバブ」が10年ぶりに出した曲など約10曲をかけ、それらの魅力を語った。
 ラテン音楽について、バラカンさんは「セネガルのアクセントでやるキューバ音楽が一番踊りたくなるビートだ」とも話した。昨年来日したイスラエルのアフロ・アラブ・バンド「クォーター・トゥ・アフリカ」が日本のファンに向けてカバーした「炭坑節」がかけられたときには、会場から驚きと笑いが起こった。
 後半は音楽評論家の小川真一さんと2人で映画のワンシーンに使われている音楽をトークを交えながら紹介した。バラカンさんは、ポピュラー音楽が効果的に使われた最初の映画として「イージーライダー」を挙げ、ステッペンウルフの「Born To Be Wild」を映画のシーンとともに鑑賞。「作りが格好いいですね。このサウンドトラックが出て新しい映画音楽のつけ方が生まれたんだと思う」と話した。
 80年代半ばの映画「再会の時」でマーヴィン・ゲイやテンプテーションズの曲が使われているシーンも紹介し「その使い方が絶妙なんです」と絶賛。80年代の映画「ディーバ」や「パリ、テキサス」に使われているライ・クーダーのボトルネックのギター・サウンドなども紹介し、多くの客が共感を示した。
 会場の両側には紹介した映画などの貴重で懐かしいポスターが並べられ雰囲気を盛り上げた。
(井嶋義典)
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