江戸時代から続く豊川「国府の市」

2018/02/12 00:00(公開)
骨董市や露店に大勢の町民でにぎわう国府の市=豊川市国府町で
 豊川市国府(こう)町の中心部で11日、江戸時代から続く伝統行事「国府の市」が開かれ、多くの人が訪れた。近年は衰退していた国府の商店街だが、町民団体「信楽会」の企画や、市西部区画整理事業で増える町民の効果で大勢の人でにぎわい、復活の兆しを見せた。
 旧東海道の県道374号・長沢国府線で車の通行が禁止され、100件近い陶器市や植木市、露店が立ち並んだ。太田屋、とらや、三河屋が売る名物・厄除け餅にも朝から長蛇の列ができた。
 信楽会(鈴木一生会長)は今年も、商店街中心部のウェルネスで愛知大学落語研究会による寄席を開催。御津高校、国府高校の吹奏楽部による演奏会も開いた。大道芸人やパフォーマー、若手歌手の南はるかさんと椿さなさんも来場し、美声をとどろかせた。
 国府の市は江戸時代の貞享2(1685)年に始まり、正月の縁起物などを交換する「歳の市」などと形を変えながら受け継がれ、現在は建国記念日に開かれている。
 近年はシャッターの閉まった店舗が目立っていたが、近隣の八幡町上宿などで進む西部土地区画整理事業で国府小学校の児童も年々増え、この日も子どもたちの姿が多く見られた。
 また、歩行者天国となった県道の北端に位置し、学習塾もある交差点「新栄2」付近にはコンビニエンスストアが進出する予定となっており、今後も若い世代を中心に活気づきそうだ。
(由本裕貴)
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