みんなに会えてうれしい

2018/02/25 00:00(公開)
アンコールの演奏を行う手塚さん=豊橋市民文化会館で
心の病を持った人たちの「とよはし音楽祭」

 こころの病に向き合う人らが自作の音楽で思いを届ける「第8回とよはし音楽祭」が24日、豊橋市民文化会館で開かれた。うつ病や統合失調症などを患う参加者が、これまでの経験や未来への希望を曲に込めて披露した。
 引きこもりがちな精神障害のある人が社会に出るきっかけづくりや、病に悩む人の背中を音楽で押す機会にしようと、豊橋市のNPO福祉住環境地域センター(加藤政実理事長)が中心となった実行委員会が開催している。
 今回は、全国各地から応募のあった約40作品の中から選ばれた福島県や静岡県、大阪府などの10作品9組が出場した。
 家に引きこもっている人や施設に入所している人、クリニックに通っている人らが不安や悲しみ、感謝の気持ちなどさまざまな経験や希望などを曲にして観客に届けた。グランプリや金賞などの賞も選ばられた。
 「瑠璃めくあなた」でグランプリを受賞した手塚誠さん(静岡県)は、今回で3回目の受賞。「一番うれしいのは、ここに来てみんなに会えること。本当にいいめぐり逢いでグランプリをいただきありがとうございます」とあいさつ。「何度出演しても緊張して手が震えるけど、落ち着いて頑張ります」とアンコールの演奏を行った。
 加藤理事長は「高齢者、障害のある人、子どもたちも、みんなの顔が見える関係づくりを発信していきたい。生きにくい社会ではあるが、みんなが集って相手を認めながらシェアできる関係の社会が広がることを期待する」と話した。
(井嶋義典)
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