鈴木さんが山本勘助の本出版

2018/03/03 00:00(公開)
出版した著書をPRする鈴木氏=東愛知新聞社で
 戦国甲斐の武田氏や東三河の戦国史を探究してきた東三河戦国史愛好会代表の鈴木健氏=豊橋市東橋良町=が、武田の武将・山本勘助と東三河時代の山本家の謎に迫る著書「山本勘助のすべて」を出版した。
 32年前、豊橋市嵩山町の正宗寺で勘助が愛用していた茶釜を見つけたことから鈴木氏の謎解きが始まる。戦国・武田の「軍師」として知られる勘助の茶釜が「なぜ、ここにあるのか」。誰にたずねても答えは見つからないし、東三河の古文書にも記録が出てこないという。山梨県や新城市黒田に勘助の次男が残した山本家にも何度も足を運び、史跡や史料を調べ尽くした。生誕年や出生地には複数の説があり、生母も2人いたと言われる謎の多い人物。そんな中、三河地誌として代表的な「三河国二葉松」の中に賀茂村照山城(豊橋市賀茂町)が、勘助の生誕地との記載を見つけた。唯一場所指定がある記録で疑う余地がないと鈴木氏は説く。
 その後も調査を続け、東三河に勘助の山本一族に関する記録が一切残っていないことから、「山本家は今川氏から三河国賀茂に派遣された忍び者であった」と鈴木氏は導き出す。
 築城、軍法、備えの名手といわれた勘助を長年にわたり探究してきた鈴木氏の集大成。東三河時代の勘助から甲斐武田の時代、新城市黒田の由緒書、山本家のスパイ生活など勘助の謎に迫る構成になっている。写真や地図はすべて鈴木氏、自らによるものだ。
 118㌻。精文館書店や豊川堂などの書店で販売している。1100円(税別)。
(井嶋義典)
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