ルネッサンストマト設楽で出荷本格化

2018/06/08 00:00（公開）

社会

手作業で選果されているルネッサンストマト=設楽町東納庫で

　先がとがったハート形が特徴となっているルネッサンストマトの出荷が、設楽町名倉地区で本格化した。生産しているのは同地区が全国唯一。今年も甘味と酸味のバランス良い出来栄えという。
　受粉作業をしなくても果実がなる品種として県農業総合試験場が開発し、同地区では２００２年に本格的に栽培を始めた。同地区では４戸が計１・２㌶のハウスで生産している。
　ＪＡ愛知東によると、標高５００㍍を超えた地区では春から夏場にかけて寒暖差があり、甘味と酸味を生みだしているという。今年は成育が順調に進み、例年より５日早い５月20日に初出荷した。
　各農家では表面にキズをつけないよう１個ずつ手にとって箱詰めしている。
　農家の一人後藤敬さん（68）は「丸かじりできるとあって食が細くなる夏場には手軽に補食できると人気があります」と話している。
　出荷は８月上旬までピークを迎え、12月下旬まで続く。同農協の直売所はじめ中部地域のイオングループ店で販売している。
（安藤聡）

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