豊川堂の髙須会長 教科書供給功労者で表彰

2018/06/13 00:00(公開)
表彰状を手にする髙須会長。手前は同店出版の明治の教科書=豊川堂で
 45年以上、教科書の供給業務に尽力してきた書店の経営者らを文部科学省などが顕彰する「平成30年度教科書供給功労者」の1人に、豊川堂(本店・豊橋市呉服町)の髙須博久代表取締役会長が選ばれた。文部科学大臣からの表彰状を手に、髙須さんは「受賞を機に、さらなる決意で教科書の完全供給を目指し、学校教育の充実・発展に寄与したい」などと語った。
 同店は1874(明治7)年に県から教科書の翻刻を許可され、地元尋常小学校の教科書の出版・販売を開始した。師範学校編集の小学読本や地理初歩、文部省刊の日本略史など手掛け、77(同10)年には日本地誌略や愛知県地理誌など出版、80(同13)年には教科書類のほか、辞書や郷土史本、教材教具類の製造販売も手掛けるように。長年、教科書の完全供給を通して学校教育に寄与したとして、先々代の廣治氏、先代の元治氏も功労者表彰を受けており、先代2人は同業務の功労で黄綬褒章も受章している。
 今年は全国で46人が表彰され、東三河では髙須さんのみ。5月24日に東京・ホテルグランドパレスで行われた功労者表彰式では、全受賞者を代表して髙須さんが謝辞を述べたという。
 「教科書の完全供給を毎年達成していること、間違いなく教科書を必要な人の手元に届けていることへのご褒美だと思う。3代続けて賞がいただけたのは光栄なこと。これからも問題なく、確実に教科書を届けるよう心して仕事に取り組みたい」と髙須さんは決意を新たにしていた。
(田中博子)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 光生会 藤城建設 さわらび会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国