田原でマスクメロンの出荷始まる

2018/07/03 00:00(公開)
早朝、温室でマスクメロンを収穫する山本さん=田原市伊良湖町で
 県内一のメロンの産地・田原市で高級メロン、マスクメロン(アールスメロン)の出荷が始まった。名古屋を中心に関東、関西の市場に送られ、夏の味覚が店頭に並ぶ。
 網目模様が特徴のマスクメロンは一株に1玉だけを丁寧に育て、とろけるような甘さと芳醇(ほうじゅん)な香りで「果物の王様」として知られる。
 田原市では、JA愛知みなみアールスメロン部会(68人)があり、6月下旬から8月下旬頃まで収穫している。
 部会員の山本健さん(54)方では、約4300平方㍍で栽培。6月29日から収穫し、出荷を始めた。伊良湖町の温室では、山本さんらが日の出とともに作業を開始、収穫期を迎えたマスクメロンのT字型のつるを切り、慎重に一輪車へ乗せて運搬、コンテナへと入れる。その後、JA愛知みなみの選果場へ持ち込む。
 「朝採りは水分をたくさん含んでいて、うま味が多い」と山本さん。「今年は天候に恵まれ、出来栄えがいい。甘くておいしく、見た目もきれいなメロンなので、ぜひ味わって」と話している。8月中旬まで約8500玉の出荷を予定している。
 田原産のマスクメロンは中元シーズンと盆前が出荷の最盛期。今月と8月は、JA愛知みなみの直売所でも販売される。
(中村晋也)
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