豊橋祇園祭が開幕 手筒花火を奉納

2018/07/21 00:00(公開)
噴き上がる火柱と降り注ぐ火の粉。伝統の手筒花火が奉納された=吉田神社で
 豊橋に本格的な夏の訪れを告げる祭礼「豊橋祇園祭」(同祭奉賛会主催)が20日、豊橋市関屋町の吉田神社で幕を開けた。夕方から伝統の手筒花火が境内で奉納され、噴き上がる火柱と火の粉に大勢の観客から拍手とどよめきが沸き起こった。
 この日は日没前から、氏子8カ町が参加して神前花火奉納が始まった。
 各町の揚げ手が自分で丹精して作った手筒を抱えて登場。竹筒に点火されると、地上高く火柱が噴き上がり、降り注ぐ火の粉を浴びた。最後にごう音とともに「ハネ」がはぜて筒底が抜け、会場から大きな歓声が上がった。
 厳しい炎天下だった日中の暑さが残る中、手筒花火発祥の地と言われる同神社の境内には、大勢の住民や観光客らが詰めかけ、手筒を揚げる勇壮な姿に見入った。
 「花火祭り」と言われる豊橋祇園祭。21日は、打ち上げ花火が午後6時から豊川河川敷で行われ、スターマインなど約1万2000発が夏の夜空を彩る。最終日の22日は本祭。午後5時、神輿(みこし)行列「頼朝行列」が吉田神社を出発する。
(中村晋也)
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