豊橋美博で11月に伊奈銅鐸出土100年の特別展

2024/09/04 06:00(公開)
伊奈1~3号銅鐸(提供、東京国立博物館蔵)

 豊橋市美術博物館は特別展「銅鐸の国-伊奈銅鐸出土100年-」を11月30日から開催する。1924年に旧宝飯郡小坂井村伊奈(現前芝中学校内)で出土した3点の銅鐸を里帰り展示する。また三遠地方の銅鐸30点以上が集まる。来年2月2日まで。

 出土当時は地域が沸き立ち、新聞紙上をにぎわせたという。著名な考古学者の来訪が相次ぐなど、考古学史上でもまれな関心を集めた。出土100年の節目を記念し、国内有数の銅鐸集中地帯として知られる三遠地方を「銅鐸の国」と見なし、その果たした役割や当時の地域社会を考える。

 東京国立博物館から里帰りする伊奈1~3号銅鐸のほか、小島銅鐸、悪ケ谷銅鐸、平尾銅鐸、荒神山2号銅鐸など35点を展示する。銅鐸片や銅鐸形土製品、人面文土器、木製品など計150点が並ぶ。

 観覧料は一般・大学生800円、小中高生400円。関連イベントとして、奈良国立博物館の井上洋一館長の記念講演会「東アジアの青銅器文化と『銅鐸の国』」が11月30日に講義室である。定員80人。申し込みは豊橋美博ホームページで11月1日から。

 京都国立博物館の名誉研究員難波洋三さんらによる「第7回とよはしシンポジウム『銅鐸の国と弥生時代の社会』」は12月7日に市公会堂で。担当学芸員による館内ギャラリートークは12月28日、1月18日、2月1日にある。いずれも参加無料。

 午前9時~午後5時、休館日は毎週月曜と12月29日~1月3日。

出土した当時の写真を使った絵はがき(提供、豊橋郷土史友会撮影)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

最新記事
158商品のおすすめドッグフードを比較

日付で探す