サーフィン国際大会前に田原で特殊災害訓練

2018/08/18 00:01(公開)
化学防護服で傷病者を救助する隊員ら=田原市池尻町の港ポイント近くで
 田原市で9月にワールドサーフイン大会が開催されるのを前に、田原消防署が中心となり東三河5市の消防署や東三河消防指令センターなどが17日、テロなどの特殊災害に備え、大規模特殊災害訓練を同市池尻町の港ポイント近くで行った。
 消防のほか、田原警察署や県警機動隊、陸上自衛隊の総勢約150人、車両約30台が参加した。参加国やイベントを狙ったテロ災害などに対して、消防活動技術の向上と関係機関との連携・協力体制の確立を目的に実施された。
 訓練は、何者かが大会会場で何らかの液体をまき、複数の傷病者が発生した想定。災害発生の通報を受けた田原消防署が現場で避難を呼び掛けるとともに、田原警察署と統制ラインを設定。陽圧式化学防護服を着た隊員らが駆け付け、ガス検知器で現場を測定しながら傷病者の救助にあたった。
 応援要請を受けたほかの4署や県警、陸上自衛隊が次々に到着、除染シャワーや救急救護テントなどを設営。化学防護服を着た搬送隊に救出された傷病者の除染救護を行い、程度に応じて治療優先度を決めていくトリアージを行った。最後に、発生現場の除染作業を行い、約1時間半のブラインド訓練を完了した。
 田原消防署の岡本長佳署長は、サーフイン大会でのテロやその他の大規模災害に対しては「われわれ(消防)、警察、自衛隊といった力を結束して事にあたらなければ、住民や訪れた人の安心安全にはつながらない。この訓練は大変有意義なものになった」と講評。見つかった課題を解決し、人々に安心と安全を提供する「おもてなし」のために頑張っていきたいと述べた。
 世界約45カ国から大会関係者約500人、観客約4万人が訪れるといわれるワールドサーフイン大会は9月15~22日の期間で開催される。
(井嶋義典)
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